目次
ネプコンで目を引く、蛍光ピンクのブース
ネプコンの会場で、ひときわ目を引くブースがあった。 蛍光ピンクをキャッチカラーに、毎年継続して出展しているサンテック株式会社の展示だ。
半導体関連の展示会では、装置メーカーや材料メーカーが注目されがちだが、 サンテックが担うのは半導体工程の中核を支える「ウェーハ加工」という重要な役割である。
派手さはなくとも、後工程の歩留まりや品質を左右する基盤工程。 その責任あるポジションを、同社は長年にわたり担い続けてきた。
半導体工程を支えるウェーハ加工の役割
ウェーハ加工は、単なる前処理工程ではない。 ダイシングや加工精度のわずかな差が、チップ破損や歩留まり低下を招くため、 高度な安定性と再現性が求められる工程である。
サンテックでは、
- ウェーハの切断・加工
- 要求仕様に応じたサイズ最適化
- 後工程を見据えた加工条件の調整 といった一連の対応を通じ、「トラブルを起こさない加工」を提供している。
顧客要望に応えるサイズダウン加工
近年、サンテックへの依頼で増えているのがサイズダウン加工だ。
設計変更やコスト最適化を背景に、 既存ウェーハをより小さなサイズへ加工する要求が増えている。
サイズダウン加工では、
- 破損リスクの増加
- 歩留まり低下
- 納期への影響
といった課題が生じやすい。
サンテックは単なる加工請負ではなく、 顧客要望を成立させるための実装工程としてこの加工に対応している。
一気通貫で支える製造プロセス
サンテックのもう一つの特長が、 複数工程を一気通貫で対応できる体制だ。
テープ貼り合わせからダイシング加工、外観検査、マシニング加工まで、 4〜5工程を工程分断なく一貫して管理している。
これにより、 品質のばらつき抑制・納期短縮・加工条件の最適化を同時に実現。
短納期対応と品質安定を両立する工程設計は、 顧客からも高く評価されている。
環境対策を「評価」に変えるきっかけとなったHTT優良企業表彰
サンテックを語る上で欠かせないのが、 東京都が推進するHTT(電力を減らす・貯める・創る)への取り組みである。
同社はこの活動に積極的に取り組み、 HTT優良企業として東京都から表彰を受けた。
セブン‐イレブンなどの大手企業が名を連ねる中で、 中小企業として評価された点は、同社の大きな特長と言える。 この表彰については、小池百合子東京都知事からの言及もあったという。
この受賞をきっかけに、 サンテックは環境対策において 第三者からの客観的な評価を得ることの重要性をより強く意識するようになった。
その後、 SBT認定の取得や、PIFを通じた日本格付研究所による外部評価を通じて、 環境対応を企業価値向上へと結び付けている。
製造業、とくに中小企業にとって、SBT認定の取得は決して容易ではない。 パリ協定が掲げる「気温上昇を1.5℃以内に抑える」という目標に整合した、 科学的根拠に基づく温室効果ガス削減計画が求められるためだ。
こうした認証は、 環境対策への本気度を客観的に示す指標として機能している。
CO2フリー電力で「実際に減らす」取り組み
同社では、CO2フリー電力を使用していることを 証書として取得している。
環境配慮を掲げるだけでなく、 実際にCO2排出量を削減していることを、第三者証書で示せる点が特長だ。
取引先や金融機関との対話においても、 これらの取り組みは説明のいらない信頼材料として機能している。
微細技術の可視化が信頼を生む
サンテックは、 切断した微細チップを精密に並べる技術も有している。
この技術を活かしたノベルティグッズは、 銀行や外部機関からも高い評価を受けており、 技術力を「目で見て理解できる形」に変換している点が特徴的だ。
高度な微細加工技術を、 単なる社内ノウハウに留めず、 信頼構築のための可視化ツールとして活用している。
東京都瑞穂町のゆるキャラと地域とのつながり
展示やコミュニケーションの場では、 東京都瑞穂町のゆるキャラを積極的に活用している点も印象的だ。
地域とのつながりを大切にしながら、 来場者との距離を縮めるこの取り組みは、 同社の企業姿勢を象徴している。
まとめ:加工と環境で選ばれる半導体パートナー
サンテック株式会社は、
- 半導体ウェーハ加工という基盤工程を担い
- サイズダウン加工で顧客要望に応え
- 一気通貫の製造体制で品質と納期を支え
- SBT認証とCO2フリー電力で環境対応を証明している
加工技術と環境対応を両立させ、 調達・評価の場で選ばれる製造企業として存在感を高めている。