はじめに

住宅設備の水栓金具から、過酷な環境で使用される輸送機器部品、意匠性が問われる自動車・2輪部品まで、日本の製造業における「磨き」のニーズは多岐にわたる。矢原金属工業株式会社は、昭和46年の創業以来、大規模な設備投資と熟練技術の融合により、あらゆる産業の表面品質ニーズをワンストップで解決する研磨加工の専業メーカーとして歩みを続けてきた。

水栓金具ショールーム

目次

  1. 矢原金属工業株式会社はどんな会社か
  2. 製品・サービスの特徴
  3. 冶具内製化が生む、品質とコストの両立
  4. 活用分野・市場
  5. まとめ

矢原金属工業株式会社はどんな会社か

大分県大分市に拠点を置く矢原金属工業株式会社は、昭和46年の創業以来、金属・セラミックの研磨加工に特化してきた。平均年齢42歳48名のスタッフと50台の研磨機、さらに研磨ロボットおよび自社開発の自動機を擁し、真鍮・銅合金・アルミ・ステンレス・亜鉛・銅・セラミックなど幅広い素材に対応する。独自の加工技術と工程設計により、あらゆる材質に不具合発生率の低減を実現。水栓金具メーカーや自動車関連メーカーをはじめ、厳格な品質基準を求める大手企業との取引を通じて培った品質管理体制が、同社の信頼の根幹を成している。

製品・サービスの特徴

同社の提供するサービスは、単なる研磨加工にとどまらない。

全方位的な産業対応

水栓金具(真鍮・亜鉛)、自動車・バイク部品(アルミ・鉄・ステンレス)、事務機器用極薄ステンレスバネ材、輸送機器用大型部品など、業種を問わず対応する。素材・形状・ロットサイズのいずれにおいても柔軟に受け入れられる生産体制が強みだ。

「一点物」から「超量産」まで

日産1万個クラスの量産ラインを構築しながら、一点物の記念品や複雑形状の試作品にも対応する。少量多品種と大量生産を両立できる生産体制は、製造業の多様な調達ニーズに応えるものだ。

セラミック精密研磨

金属以外にも、水質測定機器などに用いられるセラミック製品の精密研磨に対応。ダイヤモンド砥粒を使用した高精度の平面修正加工が可能であり、特殊素材への対応力も同社の差別化要因の一つとなっている。

冶具内製化が生む、品質とコストの両立

矢原金属工業の核心的な競争優位は、「複雑な形状をいかに均一かつ効率的に磨くか」という課題への実績ある対応力にある。

研磨工程において、ワークを保持する冶具の精度は、仕上げ品質とコストの大部分を左右する。同社では研磨品質を決定づける冶工具を100%自社で開発・製作している。これにより、バイクマフラーのような複雑な3次元曲面や、水栓金具の入り組んだ形状に対しても、最適な角度と圧力でバフを当てることが可能となっている。

冶具の内製化は量産時の品質バラつきの抑制と、ラインの迅速な立ち上げにも直結しており、顧客側のコスト最小化に貢献している。また、昭和46年の創業以来蓄積してきたQC活動・IE手法・自動化投資の知見が、現在の安定した量産品質の基盤を支えている。

活用分野・市場

主要業界 対象製品例 採用加工法
住宅設備 水栓金具、建築用パーツ バフ研磨、ベルト研磨
自動車・2輪 マフラー、エンジン部品、加飾パーツ 鏡面仕上げ、曲面研磨
輸送機器 トラックボディ部品(蝶番等) SUS鏡面加工、ヘアライン加工
精密・産業 事務機器部品、セラミック製品 極薄材加工、ダイヤモンド研磨

まとめ

昭和46年の創業以来、「磨きの達人」集団として技術を積み重ねてきた矢原金属工業株式会社。57台の設備と冶具内製化による高い技術力は、製造業における表面品質の課題を確実に解決する。素材・形状・生産量を問わず、「理想の輝き」を追求するパートナーとして、あらゆる磨きの相談に対応する。

矢原金属 工場全体

企業情報

矢原金属工業株式会社

所在地:大分県大分市大字里2100番地の37
TEL:097-592-1219 / FAX:097-592-1350
主な事業:各種金属およびセラミックの研磨・鏡面・ヘアライン加工、研磨自動機の開発
公式サイトhttp://yahara-metal.jp/index.html