目次

  1. はじめに ~なぜ異種素材加工が重要か~
    1. ウジケ社の受託加工サービス概要
    2. 主な加工内容
    3. 保有設備とその仕様
  2. ウジケの「強み」~他社比較で光るポイント~
  3. どのような場面で「受託加工」を選ぶべきか
  4. 加工の流れと導入ポイント
    1. 導入事例:ウジケ社での具体例
  5. よくある質問(FAQ)
  6. ウジケを選ぶための成功ポイントと注意点
  7. お問い合わせ・見積もりのご案内
  8. まとめ

はじめに ~なぜ異種素材加工が重要か~

製造業・部品加工業において、異素材の貼合せ・接着・ラミネート加工は、耐久性・機能性・美観などを高める重要なプロセスです。たとえば、防水性を持たせたい、柔軟性を確保したい、あるいは装飾性や高級感を出したいという用途では、適切な素材選びと精密な加工が求められます。
しかし、自社で設備投資を行い、熟練工を揃えてこれら加工をワンストップで行うのは、コスト・ノウハウ・品質管理の面でハードルが高いことも事実です。そこで「受託加工(委託加工)」を利用することで、設備リスクを抑えつつ、求められる仕様・品質に応じた加工が可能になります。
この記事では、ウジケ社の受託加工の内容・強み・工程・導入事例などを詳しくご紹介し、「異種素材貼合せ・接着」「ラミネート」「ホットメルト」などをご検討中の方に、導入時のポイントが見える形でお伝えします。


ウジケ社の受託加工サービス概要

ウジケ社は、塗膜研磨・圧着加工の分野で長年の実績を持つ加工業者です。特に「異種素材の圧着・接着加工」「ラミネート・ホットメルト加工機による貼合せ」が得意分野です。ウジケの設備を活かし、素材・用途に応じて最適な受託加工サービスを提供しています。

主な加工内容

加工種類 内容 主な用途例
ラミネート加工 フィルムなどを素材上に貼り合わせて保護性・意匠性を付与する加工。
ロールコーティング方式を採用。
製品ラベル、シール、ワッペン、装飾用フィルム、表面保護膜など
ホットメルト加工 熱可塑性接着剤を用いる貼合せ加工。
温度制御が可能な設備で、強度と柔軟性のバランスが取れる。
靴材・衣料・自動車部品などの接着、補強、クッション材の貼合せなど
圧着・接着加工 各種素材(布・フィルム・紙・合成樹脂など)を、糊引きまたは直接接着・圧着する加工。
用途・仕様に応じて最適な接着剤・圧力・温度を設定。
シール、ワッペン、工業用布・プレートの重ね貼り、複合素材の製造など

保有設備とその仕様

ウジケ社の設備ラインアップは、受託加工事業者を選ぶ際の重要なポイントです。設備能力・素材幅・処理方式によって加工可能な範囲が異なるため、企業側でどのような加工が可能かを判断する際の基準になります。以下がウジケの主な設備仕様です。

設備名 台数 仕様
コーティングドライヤー装置 2台 ロール幅 1,400 mm
ドラム式加工機 1台 ロール幅 1,500 mm
コーティング加工機 2台 1台:500 mm 幅
1台:1,400 mm 幅
方式:ドクターナイフ
ラミネート加工機 1台 ロール幅 1,200 mm
方式:ロールコーティング
ホットメルト加工機 1台 ロール幅 300 mm

これらにより、小ロットから中・大ロットまで対応可能であり、素材幅の幅広い要望にも応えられる体制が整っています。

ウジケ貼り合わせ機

ウジケの「強み」~他社比較で光るポイント~

受託加工先を決める際、単に「できる・できない」だけでなく、品質・納期・コスト・コミュニケーションなど総合力が重要です。ウジケ社が他の同業他社と比べて持っている強みを以下にまとめます。

1. 設備の多様性と適応力 幅広いロール幅(300 mm~1,500 mm)を持つ加工機を保有しており、小型の部品から大判ラミネートまで対応可能。他社で小ロットしかできないとか、幅が限られているというケースを避けられます。

2. ドクターナイフ方式コーティング採用 均一な塗膜厚・仕上がりの精度が高い方式。特にラミネート・接着面で波打ちやムラが許されない用途では、重要な技術です。

3. ホットメルト加工の温度・圧力制御 接着強度を確保しつつ、素材の変形・熱ダメージを抑える加工が可能。靴材、テキスタイル、自動車内装部品など、機能性・意匠性双方を求められる用途に向く。

4. 圧着・糊引き加工の経験 多様な素材・糊・接着剤を扱った実績があるため、「どの接着剤を用いたらよいか」「圧力や速度をどう設定するか」といった技術コンサルティングにも応じられます。

5. 小ロット~中ロットへの対応力 大量生産だけでなく、試作段階・限定品の少量注文にも柔軟に対応できるため、新製品開発や仕様変更が頻繁な企業にも使いやすい。

6. 納期管理・見積もり対応のスピード 問い合わせフォーム・電話・FAX対応等、窓口を複数持っており、加工仕様を伝えてから見積もりが比較的迅速。顧客の要望に応じた調整がしやすい構造。

ウジケ貼り合わせ2号機

どのような場面で「受託加工」を選ぶべきか

ウジケのサービスが生きる典型的なケースをご紹介します。以下のような場面では、受託加工を検討する価値があります。

  • 新製品開発時:試作や初期ロットで、最終生産する前に仕様を試したい。
  • 季節商品・限定品:数量が少ないがクオリティやデザイン性が求められる。
  • コストを抑えたい:自社で設備を持たずに、必要な加工だけを依頼したい。
  • 素材や加工条件が特殊:例えば耐水性、耐熱性、撥水性、装飾性など、特殊な仕様がある場合。
  • 品質保証が重要な用途:アパレル、バッグ、自動車内装など、人の目・手に触れるものや環境要件があるもの。

加工の流れと導入ポイント

ステップ 内容
Step 1
仕様検討・ヒアリング
・素材の選定(布・フィルム・紙・樹脂など、厚み・伸び・耐熱性)
・接着剤の種類(ホットメルト/常温タイプ、耐水・耐熱・弾性)
・要求性能(耐候性・曲げ耐性・柔軟性・意匠性)
・数量・ロット・納期の確認
Step 2
試作・サンプル
・小ロットでサンプル作成、剥がれ・ズレ・収縮を検証
・温度・圧力条件の調整は仕上がりに直結するため重要
Step 3
量産・品質管理
・サンプルで合意した条件(温度・圧力・速度・接着剤)を量産に反映
・外観検査・貼合強度試験(引張・はく離強度)を実施
・厚みムラ・シワ・気泡など不良を抑制
Step 4
納品・フォローアップ
・納品後に使用環境下での変化(湿度・温度・頻度)を確認
・必要に応じて再調整し、より良い仕様を共同で構築

導入事例:ウジケ社での具体例

以下は、実際にウジケ社が受託加工を行った例の一部です(仮想・一般例に基づく内容を含みます)。

ウジケ貼り合わせ3号機
業界 加工内容 課題・要望 ウジケの対応 結果・メリット
アパレル(バッグ) 布+フィルムのラミネート加工 防水性と撥水性を持たせたい
デザイン性も重視したい
防水フィルムと布の試作ラミネート
→ 最適な接着剤とラミネート圧を設定し、撥水仕上げ付きラミネートを量産
デザイン性と機能性双方を両立、高耐久性で剥がれも少ない

よくある質問(FAQ)

質問 回答
どの素材が貼合せ可能か? 布・繊維素材、各種フィルム、紙、合成樹脂など多種多様。
色・厚み・柔らかさ・伸びなどの条件を事前に教えていただければ、対応可能か判断いたします。
最小ロット・価格は? 加工内容・素材・工程条件により異なりますが、小ロットの試作も対応可能です。
まずは御見積をお気軽にご依頼ください。
見積もりに必要な情報は? 素材種類・厚み・サイズ・仕上がり形態(ラミネート/接着/圧着等)
使用温度/環境・数量・納期などをお知らせいただければ、より正確な見積もりをご提示できます。
納期のめやすは? サンプル試作含めて通常数週間~、量産ロットの場合は仕様・数量により調整。
急ぎの場合はご相談ください。
品質管理体制はどうなっているか? 加工工程ごとに外観・強度などの検査を実施。
貼合せ部の剥離・ムラ・シワなどをチェックするほか、必要に応じて温度・湿度・耐久試験も実施します。

ウジケを選ぶための成功ポイントと注意点

受託加工で失敗しないためには、発注前の準備とパートナー選びが肝心です。ウジケを利用する際の成功のヒントと、注意すべきポイントを整理します。

成功のヒント 1. 仕様をできるだけ具体的に伝える
接着剤の種類・期待する耐久性・温度範囲・柔軟性など、細かい条件を伝えることでサンプル段階から無駄なやり直しを減らせます。
2. サンプル試作を活用する
外観・機能性・耐久性などを確認するために試作品を作成し、社内・顧客側で評価を行う。
3. 長期の使用環境を想定する
湿度・温度変化・摩耗など、製品が使われる状況を共有し、それに耐えうる加工条件を設計する。
4. コストと数量の事前確認
貼合せ加工は工程によってコストが大きく変動。ロール幅・材料ロス・歩留まり等を含めた見積もりをよく比較。
5. コミュニケーション重視
加工途中での確認や修正依頼が可能かどうか、担当者の応答性が良いかも重要な指標。

注意すべきポイント

  • 熱による素材の影響:ホットメルトや高温ラミネートでは素材が変形・収縮する可能性があるため、必ず試作で確認する。
  • 接着剤の耐環境性:水・紫外線・油・薬品などに曝される用途では、接着剤および表面素材の耐性を確認する。
  • ラミネート面の見た目:気泡やシワ・ムラが入ると製品価値を損なうため、仕上がり精度が高い加工業者を選ぶ。
  • 納期延長のリスク:試作や微調整が入ると納期が延びることがあるため、余裕を持って計画する。

ウジケへの発注前チェックリスト

発注前に以下のチェック項目を満たしていると、受託加工導入の効果が最大化します。

  • 素材の仕様明細(種類・厚み・寸法・色など)が揃っている
  • 使用環境条件(温度・湿度・屋外使用など)を整理している
  • 仕上げの見た目(光沢・マット・透明度など)のサンプル画像やサンプル見本があると良い
  • 数量・ロット・納期・コスト範囲を想定している
  • 試作の可否・サンプル費用・調整回数について事前に確認している

お問い合わせ・見積もりのご案内

ウジケでは、上記のような受託加工についての初回相談・サンプル作成・見積もりを随時承っております。以下よりお気軽にお問い合わせください。

  • 電話・FAX:埼玉工場 TEL 048‐748‐1277 / FAX 048‐748‐1140 株式会社ウジケ
  • メールお問い合わせフォーム:ウェブサイトのお問い合わせページからご利用可能です。
  • 見積もりに必要な情報:素材情報・数量・希望納期・加工種別などを準備していただけるとスムーズです。

まとめ

ウジケ社の受託加工は、「異種素材の貼合せ」「接着」「ラミネート」「ホットメルト」など、様々な加工ニーズに柔軟に応えることができる信頼性の高い選択肢です。小ロット試作から量産まで対応可能で、材料特性・加工条件のノウハウも豊富なので、仕様が複雑・用途が特殊というような場合でも安心して任せられます。
もし、耐久性・機能性・意匠性を兼ね備えた加工を検討中であれば、ウジケ社への受託加工を選定肢のひとつとしてぜひご検討ください。まずはお気軽にサンプル・見積もり依頼をすることから始めてみてはいかがでしょうか。