神奈川県横浜市に本社を構える株式会社池上精機は、1964年の創業以来、「測る・観る・磨く」に関わるものづくりを一貫して手がけてきた精密メーカーだ。試料研磨機「IS-POLISHER」シリーズの自社開発・販売を核に、精密加工・組立受託・装置製作・商品開発支援まで、幅広い事業領域で国内外の研究・製造現場を支えている。
目次
池上精機とはどんな会社か
株式会社池上精機は、1964年11月の創業から60年以上、横浜を拠点に精密加工と自社製品開発の両輪でビジネスを展開している。従業員数は約30名ながら、本社工場・北山田オフィス・新吉田事業所の3拠点体制を持ち、設計・回路・ソフトウェア・加工・組立・品質管理まで自社内で完結できる体制が最大の強みだ。
同社のコーポレートメッセージは「測る。観る。磨く。に関わる。」。電子顕微鏡や分析装置向けの試料研磨から、自動車部品・医療用インプラントの量産加工、実験装置・評価装置の受託製作まで、用途は多岐にわたる。「お客様の声に少しでも近づく」という姿勢と、固定概念にとらわれない発想文化が、自社ブランドの試料研磨機というユニークな製品を生み出した。
自社製品「IS-POLISHER」シリーズ ― 試料研磨の常識を変えた一台
EV化・5G・自動運転といった技術革新の加速により、微小・微細な部品の分析・観察ニーズが急増している。こうした背景のなか、試料研磨に求められる精密さはかつてないほど高まっており、従来の研磨機では対応しきれない課題が現場に山積していた。
池上精機の自社製品「IS-POLISHER」シリーズは、まさにその課題に応えるために開発された自動低負荷試料作製システムだ。「試料を固定する」という設計思想と、独自の4つの機能が従来機との根本的な違いを生んでいる。
6つの事業領域 ― 設計から量産まで一貫対応
池上精機は試料研磨機の開発・販売にとどまらず、受託ビジネスとして6つの事業領域を展開している。いずれも「設計・回路・ソフト・加工・調達・組立」という自社内完結の技術基盤が土台となっている。
精密加工の実力 ― 難加工材・多分野対応
池上精機の精密加工部門は、「精度を必要とする加工」「難しい材質の加工」「複雑な工程を要する部品加工」を得意とする。自動車部品の量産(月産10〜20万個規模)から医療用インプラント(年間3万本)、光通信部品・半導体装置部品・金型部品まで、多様な分野の製造ニーズに応えている。
対応材質は幅広く、チタン・インコネル・ハステロイ・タンタルなどの高機能金属から、PEEK・PTFEなどのエンジニアリングプラスチック、光学ガラス・サファイア・ダイヤモンド工具まで対応する。医療機器製造認可工場(許可番号:14BZ200083)の認可も取得しており、品質管理体制も充実している。
試料研磨サービスで研究者の課題を解決
「研磨を依頼したいが、設備がない」——そんな研究者・分析担当者の声から生まれたのが試料研磨サービスだ。IS-POLISHERで培った研磨技術をサービスとして提供し、断面研磨を中心にオプションで電子顕微鏡観察・EDXによる元素分析・寸法測定まで一貫して対応する。さらに、断面研磨では精度が足りない場合には「イオンミリング加工」も施すことができる。本社工場内にはデモルームを設け、購入前のテスト研磨や機器の実機確認にも対応している。